やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー

ガガガ文庫

 

 去年の秋に入院して以降の刊行物情報を一切ブログに書いていませんでした。
 俺ツイ19巻、GRIDMANノベライズ、俺ガイルアンソロ(ゲスト参加)ですね。

 新作準備中の今のうちにちゃんと書いていきます。1か月おきぐらいに……




 まずはこちら。3月、4月連続刊行でした。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 雪乃side

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 結衣side




 現在Vol.4まで出ているアンソロジーのうち、この2冊にゲスト参加させていただきました。
 しかも、「俺、ツインテールになります。」のイラストを担当されている春日歩さんもイラストを描かれています。

「デビューして7年以上、怪人や怪獣と戦う小説しか刊行したことがない作家」である私に青春ラブコメの金字塔である俺ガイルのアンソロジーの執筆依頼が来るのか……と動揺しましたが、いや待てよ、逆に考えれば「アンソロだから一本ぐらいバトル入れておこうぜ」という編集部の方針で呼ばれたのではないか? と結論付け、慎んでお受けしました。
 バトルなら任せてください! 

 まずどのキャラクターの話と、全部で何本書きたいかを選んでくださいとの連絡がありました。
 せっかくなので、メインヒロインの雪乃さんと結衣さんの話で2本、書かせていただくことに。

 ここからはプロット作り、この二人を題材にどうやってバトルを書くかを考えます。
 とはいえ、必ずしもこの二人が戦う必要はありません。八幡くんでもいいわけです。
 一番最初に頭に浮かんだのは、八幡に材木座の声が電子音声として鳴る変身アイテム「ザイモクライザー」で変身して戦ってもらう案ですね。
 ポイントの高さで技の威力が変わる「DX妹八重歯剣コマチブレード」も装備させよう。
 あるいは、赤と銀色のバトルスーツを着て戦ってもらっても、ギリ許されるのでは……?
 何なら本家俺ガイルにテイルブルーの名前が出たことがある以上、アンソロでテイルブルーを出してしまっても怒られはしないのでは。
 よし、それでいきましょう。

 などと色々妄想しましたが、最終的には実際の本を読んでもらっての通り、ちゃんと(多分)普通の内容です。
 バトル? 知らないジャンルですね……。

 こういった他の作品についてのお仕事をお受けするとき、自分が一番大切にしていることは、「その作品の読者・視聴者が見て『こんなの○○じゃない』とがっかりする」ことがないようにしなければ、ということです。
 だから原作のキャラクターをしっかり勉強し、違和感の無い言動を再現することに努めます。その上で、自分の得意なこと・好きなことを盛り込むことができればいいな、とも。

 なのでこのアンソロジーも、次にブログ記事を書くはずの小説GRIDMANも、その点に関してはきちんとやらせていただけたのではないかと思っています。
 少しでも楽しんでもらえれば嬉しいです。

 アンソロジーはたくさんの豪華なゲスト作家さんが参加され、渡航先生もそれぞれに素敵な短編を書かれていますので、是非読んでみてください!


 ちなみに前述の「デビューして7年以上、怪人や怪獣と戦う小説しか刊行したことがない作家」という肩書きは今回ゲスト参加なので引き続き更新で問題ないと思いますが、どの道アンソロにチーバくんが出て(ある意味共闘して)いるので大丈夫と思います。
 チーバくんは公式設定で
「未知のものに立ち向かうときほど勇気と情熱がわき、からだが赤く輝く」
 とされています。
 明らかにヒーローものの登場人物の特性ですよね。これは間違いなく条件をクリアしました。
 っていうかあなた、どうしてそんなかっこいい設定持ってるんですか……。